📘 本カバー必須!?【人望が集まる人の考え方】読書感想
「人望が集まる人の考え方」
自意識過剰ですが、電車の中で読むには少し恥ずかしいタイトルです。このような直接的な強いタイトルは最近の本に多いと感じますが、本書の原書は1956年刊行であり、時の洗礼を受けた本になります。
D・カーネギー著【人を動かす】と並ぶ名著といわれています。
ちなみに原題は「How to Have Confidence and Power in Dealing with People」であり、翻訳すると「人と接する際に自信と力を持つ方法」となります。
本書は最初にこう云います。
本書の前に、D・カーネギー著【人を動かす】を2回は読んでいましたが、「自己の重要感」「重要人物たらんとする欲求」を強く意識したのは本書のおかげです。
個人の時代、多様性、といわれる現代ですが、人間の習性は「大昔から現代まで一貫(p.8)」と著者は云います。その習性を理解し、具体的な応用方法が書いてあります。
5パート全14章、トピックスは細かくわかれており、読みやすい本です。
全体を通して「自己の重要感」「重要人物たらんとする欲求」「自己保存の衝動」を尊重し、傷つけないテクニックがのっています。しかし人間の習性を正しく理解せずに小手先のテクニックに走ることは推奨していません。
自己重要感、自己肯定感、重要人物たらんとする欲求は、自分自身ではあまり意識していないかもしれません。この欲求が自分自身の中にも存在しているという認識のためにも一読をおすすめします。
約束の時間に遅れる、事後説明、議論、話をさえぎる……。簡単に相手を軽んじることをしています。自分としての「ちょっとくらい」は相手の「ありえない」かもしれません。そしてそれは概ね注意されません。そんなコトを頻繁にする人に注意すると、反論、言い訳をしてきます。非常に面倒です。しかし確実に相手の心にカゲをおとしています。
自分自身の言動の振り返り、相手を尊重するということが学べる本だと感じます。言動が変わり、習慣となり、身についたのなら、「人望が集まる人」になると思いました。
「自己重要感への欲求」を意識して観察すると、自分自身にも相手にも確かに存在していると感じます。そして根強い欲求です。
ブックカバーをかけずに読むのが恥ずかしいと感じるのは、まさに「バカにされたくない」という欲求だと思います。
人間の習性を本書で学んでみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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