【吐き出す】わたしはただいっしょにいたいだけです

どうやらまた遠距離らしい。

もう付き合って7年になる、同い年の恋人がいる。今は新幹線で1時間くらいのところに住んでいる。2人とも就職活動をしている。

私が第一志望にしているところは東京。彼は地元。新幹線だと2時間半くらいになる。大学卒業したら一緒に住みたいねと言いあっておいて、蓋を開けてみればまた遠距離か。もっと初期から調整すれば良かったのか? 

私が「地元の企業探すわ」というと「あなたが納得した上で選択して欲しい」などという。
彼は優しい。けれどそれは何の解決にもならない。「一緒にいたいね」の言葉だけでは一緒にはいられない。

地元外の大学に行くと告げた時も、今回も「別れよう」と言われないだけマシなのだろうと思う。

ただ私と一緒にいたいと言うならその態度を示してほしかった。このままなら、お互い第1志望の企業とご縁があったとて喜び勇んで内定承諾出来ないし。

多分、自分の第一志望が優先されて、私がきっと地元の企業を探してくれる、なんとかなる(彼は「何とかする」と言ったけれど)と思っているのだろう。

それとも東京と地元の遠距離でも構わないと本気で思っているのか? いくら転職が当たり前になっているとはいえ、彼がいつかその会社を辞めて東京に来るとは思えない。私だって第1志望に内定を貰えたら独りでまた頑張って転職なんて考えないと思う。彼は初めから地元志向だから、私がそれに合わせれば済んだ話なのかもしれない。あぁ、そうやってまた自分が我慢すればって言い出すのね私。

我々は気を遣いあいすぎている。いや、心の一番奥の扉にお互い手をかけられずにいる、と言った方が正しいか。
全部見せるのが良いとも思わないが、私たちは見せなさすぎているのだろう。
心の底は言わないままで、楽しさだけを共有していたい。それは2人で生きていきたいなら不可能だと分かっているけれど。

書いていて気づく。私は、彼と自分との気持ちに温度差を感じているんだ。だから態度で示して欲しかった。私が地元企業を見るように、彼も関東圏の企業を探して欲しかった。実際受けるかどうかはさておき、自分だけ何もせずに甘い言葉だけかけてこないで欲しかった。

そんなことを考えていたら地元の企業を探す気力もなくて、ただ毎日が過ぎるのを待っている。

少し前に詠んだ短歌もついでに載せておく。

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