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孤独を語るのは 簡単ではない 反対に 喜びを語るのは容易だ 喜びはすぐに弾け すぐに拡散していく 喜びは、それでも はたと見ても、其れと分かる 孤独はどうだろう? 水面へ一滴だけ垂らしたインクのように 鈍く波打ち、形も歪に広がってゆく そして、いつの間にか、一体化したように見える だが、それは無くなったわけでは無い 融合しただけのことだ いずれ何十滴、何百滴、何千滴と滴れば やがて比率は逆転し、全てが呑み込まれてしまう 透明だった水は 様々な
冷たい湖の水面に 木の葉が落ちて そのままプカリぷかりと、浮かんだまま 彷徨うように ただひたすらに 沈みゆく時を待つように その世界を味わおう 『約束出来る?』 「約束は出来ないけど」 『約束してくれる?』 「確約は出来ないけど」 そんな言葉もまた、 沈みゆく時を ただひたすらに 待ち続け 彷徨っている 答えなど 誰もが知らないのだろう 不確かな事は多いけれど 確かなものなど そう多くはないのだ しかし、罪深さは知っているからこそ 責任を負わないよう上手く
『目を瞑ることにさえカロリーを費やして』