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ただの言葉集め。詩ではないのかも知れない

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変な私が集めた、変な言葉です。(2020年〜) これまでの人生を振り返ったり、現在にかけて、わりとダークな詩が多い。
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2020年11月の記事一覧

【おまえの美的センスには、同意しない】

そいつの生きながらに身に付いた 【価値観】や 【基準】で 私を判断されることを 今やっと【私の基準とは違う】 と 跳ね除けられることに気付けた そいつの【美的センス】を信じているなら 他を【醜い】と罵ることに 同意すれば良い しかし、 信じてもいないのに そいつの【美的センス】に 一喜一憂することは ないだろう こんな簡単なこと 君に出逢わなければ 一生気付けなかったかも知れない 私が心打たれる【綺麗】は、 あいつには、理解できない そ

【夢心地】

あの日の夜のこと 覚えてる あんなに身を預けた夜のこと 忘れるはずがない 私の体の皮膚に 杭のように打たれて 引き剥がそうとすれば 私の皮膚ごと剥がされる そんな感覚 もう、逃れられないと知るのは そう難しくなかった

【告げ口】

ゆっくりと なめらかに それは訪れて いつの間にか 時を刻み 果てることになる 雄弁とはなにか 詭弁とは何か 偶然とは 本当にあるか そんな世界では 闇をもまた 愛と化す

【ちゆり】

澱みには 鱗粉が降り注ぎ 静まり返った侘しさの中 そっと水面を揺する 嗚呼きっと ここではないのだ きっと ここでは ないのだ

【差し引き】

感情を使えば使うほど、喪失したときの苦痛は大きい だから私は無感情を目指す けれど、そんなの 人間でいる限りは不可能だろう 導き出されるのは、 人間を辞めるか、 人間を受け入れていくか

【叶わないのなら】

いくら抗っても拭えない汚れは 私をどんどん蝕み続け いつか誰かをも けがすことになるのかもしれない そう、例えば、 臭い物のそばに居れば臭いが移るように そんなごく必然に

【ダイブ】

散々汚れて 汚されて もう誰も見えない深い場所にいるのに まだ私は 汚されることを嫌うプライドがあるのかと しかしそれはきっと、 自分をかわいく思えばこそだと思うと やはり自分にしか 自分を愛せないのだろうと 今度はそんな境地に辿り着いた さて 次は何処へ行くのだろう? 私よ 私を振り回さないでおくれ。

【護られる者】

全ての人に好かれるなんて、 無理なんだ だから、 私を知ってくれている数人が 信じてくれていたら、 分かってくれていたら、 それだけでいい。 充分なんだよ。 傷付く事はない。