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ただの言葉集め。詩ではないのかも知れない

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変な私が集めた、変な言葉です。(2020年〜) これまでの人生を振り返ったり、現在にかけて、わりとダークな詩が多い。
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2020年10月の記事一覧

【びゃくえ】

エメラルドグリーンのドブ川に 群がる鯉の姿あり 見下ろし餌撒く人間の なんと愚かなことだろう 自分はそちら側ではないとでも 思っているのか?

【愚直】

横浜線の快速にゆらゆら揺られ 瞼を閉じて浅い眠りにつくと 自分の未来さえ忘れそうになる けれど、扉があく瞬間、 酷いイマに引きずり込まれてしまう 人生は何と、愚かなのだろう

【晴れた空】

隅っこでうずくまって 殻に閉じこもって もう誰にも何も言われたくない 傷付きたくない でも信じて待ってくれている人たちがいるから それだけで、もうちょっと、がんばれるよ 私も同じように、あなたたちを大切に思いたい

【perfect】

理想通りの顔で 理想通りの体で 理想通りの頭脳で 理想通りの性格で 理想通りの人望の厚さで 理想通りの結婚をしてて そんな人間が存在したとして あなたは、本当に心から信用するだろうか? わたしは、不完全だから、疑うのだろうか? あなたは、不完全だから、『完全』に魅了されるのだろうか? 『完全』なんて言葉、誰が作ったんだ

【加減】

消失のたびに 自失を繰り返し 亡失の旅に 忘失を埋め込んで 居場所はいつも、 定まらない

【はじまり】

冷たい夜明けが来て 私を連れ出すとして 暖かい誰かの手と、 繋ぐことはできるのでしょうか? お願いだから、誰か私の手を握って

【汽笛を鳴らして】

エメラルドグリーンのドブ川に 寄り添い歩く、子どもたち 私の未来は この列車の先にある

【だいなし】

与える愛が枯渇したとき ちょっとのことで心を閉ざしてしまいそうになる自分が、きらい そういうときは、誰かに愛を 分けてもらいます 友だちだったり、家族だったりに会って。 そしたら、また誰かに愛を与えることのできる自分になれるの

【よこしま】

愛を抱くきっかけが 何であったかなんて関係ない 例えそれが、世間一般的に 蔑まれるような世界の中であっても それは、戦場であろうと、会員制社交会であろうと 関係ないんだ 過程なんて環境なんて、関係ない 結果的に、今人生で初めて 愛を抱いているのなら

【削除】

『それ』を見るときは 死刑宣告のようだ 『それ』を見ても 結果が変わるわけでもないのに 『それ』に期待をしてしまう 自分の可能性に 自惚れているだけだ

【避けられない】

不気味な扉を見つけた 取手の無い、色も無い 私は 何も考えず その不気味な扉を開いた 待っていたのは、 もう一人の私だった その後ろにも、不気味な扉があった これは、私が何度も繰り返して来たこと? それとも、この先繰り返すこと? あなたは過去の私? それとも、知らない私? 答えは無く ただ真っ暗な闇が、 私に訪れた

【小雨降る】

必要とされなくなるその日まで、あなたらしくそのままでいたら良い。 傷つくだけ傷ついたら、たくさん泣いて、休んだら良い。 あなたは、『あなたしかいないのだから』、 あなたは、『あなたにしか、出来ない』のだから。

【満たされない、4つ目の欲求】

人間の三大欲求とは 食欲 性欲 睡眠欲 と言われている でも、これらよりも 強い欲求があることを人類全員が知っているはずだ それは 『愛されたい』という欲求 産まれたときから、人間に備わっているもの 人類史は、三大欲求に後押しされ、文明を作り出して来た しかし、もうそれらの通過ポイントは、終着地点に向かいつつあり 代わりに今現代で、多くを占めるようになっているのが 『愛されたい』という欲求だ これが飢餓状態になると、人は壊れる 三大欲求と同じだ なのに

【知れば知るほど、】

分かる このドロドロは 妹や弟が産まれた時と、同じドロドロだ 自分に今まで注がれていた愛情が そちらへ移ってしまうのではないかという 恐れや不安が吐き出す、ヘドロだ そして 自分のテリトリーが奪われてしまうのではないかという 嫌悪や怒りが掘り進める、泥沼だ このドロドロは どうしたら洗い流れてくれる? このドロドロは どうすれば異臭を放つことなくいられる? ただただ、愛されているという確証さえあれば 救われるだろうに そんなもの、誰も見たことがない