日本フェミニズム理論先駆者の上野千鶴子さんへの批判が結構あるのですね!「みんなで貧しくなろう」への批判?!

2020-08-27 09:13:53

経済進化論、楽観的成長論を否定し、成長しない日本論、悲観論が濃密になっている現況を肯定しているのが上野さんや内田さんや、その他~ということのようです。

批判の中には団塊の世代で恩恵を受け、外車を乗りまわす悠々自適の上野千鶴子さんの物質的環境を指摘し、逃げ切りで恵まれた環境にある層への恨み節(?)にも聞こえるのですが~。日本は崩壊、だめになる。これ以上成長しないので、「日本人総貧困化社会にそなえよう」の標語が踊っていることへの批判のようです。

消費税を0にするとか、5%にして一般庶民の、貧困層の生活を救う方向性にではなく、一定層の恵まれた中産階層以上の人々は、緊縮財政を是として反緊縮政策を否定している、との論調が立ち上がっているのですね。

なぜ日本の野党が民衆の生活を引き上げるために消費税を下げたり、0にすることができないのか、疑問に思っている。その理由は経団連にしても連合にしても利害を共有しているという結論に導かれる。つまり連合の構成メンバーが誰か、ということと、そこからはじかれている労働者(非正規などの派遣やシングルペアレントなど)を是とする社会のピラミッド構造があるということになるようだ。

男性の収入の70%以下の女性の現況に対して、フェミニズムの立場からその改善や改革を意図して、運動論としても基本コンセプト・理論を打ちたてているように見える理論家への批判を立て続けに二人のYouTubeで拝聴して、あれ?と思った次第。誰が恩恵を受け、誰がはじかれているのか、という視点で社会状況を見たら、管理する側(利得を得る人々)と管理される者たち(利得から弾かれ、労働力を収奪される側)に分かれるのだろうか。主従関係でもあり、搾取する側と搾取される側、階級闘争が続いているということになりそうだ。

上野さんへの批判には性別の問題は除外されている。日本社会の構造の中で、ジェンダーの差異は除外するにしても、そこで生きるための安定したポジションを得ている階層とそうではない階層との格差と対立がある。その中間層がどうなのか、IT技術が肥大化する現況で、そうした従来の対立構造を払拭しその境界をさらりと超える層(?)の割合はどれほどのものだろうか。
 
社会は一つの大きな生きもののように変容していく。無常の日常のつらなりを生きているのだが、グローバル化によるグロ-バルの現象に地球惑星が一挙に影響を受ける現況をみるに、アンテナを360度張り巡らせて、世界を、身近な社会現象を、政治そのものを見据えていかないと足元がぐらついてしまいそうだ。

ここに来て上野千鶴子さんへの批判が目立つ現象(?)とはなんだろう。一考したい2つの動画だった。

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