次男の勝算。

「なんでマイナスのことばっかり言うの？」

息子が笑って、こちらを向く。

定期テストまで、まだ11日もあるのに、猛勉強が続いている。ゲームを攻略するかのように、楽しそうに教科書に向かっている。

昨日の夜、私が帰ると、リビングのテレビは消され、ダイニングテーブルで息子が勉強していた。今朝も5時に起きて勉強をしている。

「そろそろ失速する頃かい？」

「あれ？社会ばっかりやってない？」

と声を掛けるが、笑って、かわされる。

　
でも。やっぱり、「学年一位」なんて、相手がいることだし、かなり確率は低いと私は思っている。前回は五教科合計429点で、学年22位。

でも、本人はノリノリでテスト勉強にのぞんでいる。本気で一位を獲ろうとしている。

勝算は、あるのだろうか。

聞いてみたら、こう答えた。

「三つ100点を狙う。そしたら470は超えるはずだから」

たしかに。

「100点狙い」は分かりやすい。

なんだか、有りそうな気がしてきた。

　
テストまで、あと11日。