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エンダーリリーズを推したい

最近改めて開始し、先ほどトロコン(やり込み含めた全クリ)をしたゲーム。
エンダーリリーズという神ゲーを紹介したい。
一部ネタバレ要素があるのでご注意を。物語の核心には触れていません。

こちらのゲーム、以前はPS4のダウンロード専用ゲームだったが、現在はスイッチでパッケージ版も発売されている。

エンディングは複数あり、私は一番簡単なAエンド(いわゆるバッドエンド)を迎え、そこから一度離れていたゲーム。
数ヶ月振りに最初から始め、トロコンに至った。トロコンまでは20時間程度。実は人生で初めてのトロコンとなった。

今回は世界観、多彩なアクション、音楽について主に触れ、本作を推したい。

世界観

本作はいわゆるダークファンタジーの部類に入るだろうか。
主人公はトップにある白い少女。白巫女という浄化の力を持った少女だ。
浄化するのは穢れによって不死の異形と化した、穢者(けもの)と呼ばれるかつて人だった者たち。死ぬに死にきれず、意識や記憶を失いながらも穢れの苦しみに喘いでいる彼らを浄化しつつ、少女は荒廃した世界を探索していく。

探索を進めていくと、白巫女は彼女だけでなく、先達がいることがわかる。穢者の中には、その先達の白巫女に仕えた者たちもいた。彼らを浄化する際には、意識を失う前の記憶が少女に流れ込んでくる。
この記憶の断片がまた、守りたいものを守れなかった悔悟や、大切なものとの別れ、貫いた信念などを映し、物悲しさとともに熱いものがこみ上げてくる。

少女は浄化を進めることで穢れをその身に蓄積させていく。
穢れとは何か。白巫女とは何か。なぜこの王国は穢者によって滅んだのかは、探索の中で文書を収集することで見えてくる。

少女の行き着く果てはどこか。そこには救いはあるのか・・・。

というような世界観。
少女のリリィがとにかくかわいい。そんな彼女を守るために力を貸してくれる穢者たちはみな優しく、優しいからこそ穢者となった。

黒衣の騎士、シーグリッド、シルヴァ。右の二人は姉妹。
ゲルロッド、腐竜、ウルヴ。ごつい騎士から魔物もいる。

多彩なアクション

本作は2Dアクション。横スクロールで、セットしたスキルを駆使して戦闘と移動をおこなう。
スキルは特定の穢者を浄化することで入手することができる。古くはロックマンのようなシステムだと感じた。

最初は”黒衣の騎士”という、剣を使って攻撃するシンプルなスキルのみ。
例えば”守り人シーグリッド”を倒すと、鉄球を振り回す攻撃を入手でき、”西の商人”を倒すと、カラスを召喚して自動で追尾する遠距離攻撃をおこなってくれるようになる。

これらのスキルは多種多様で、状況によって付け替え、あるいは強化して攻略していくことになる。
自分の場合はエリア攻略には”西の商人”や”黒魔女イレイェン”を使って遠距離で安全に進めることもあれば、ボスとの戦闘では一撃の重い”老戦士ゲルロッド”や、ガードとカウンターが可能な”首なしの騎士”をセットすることもあった。
連続ヒットが強力な”花の魔女”は入手から最後まで主力だったし、滞留するガード不能なガスを出す”腐竜の孤児”は後半にその強さに気づいた。

どのスキルも使いどころを感じ、集まってからは6つ選ぶのに悩みに悩んだ。性能だけでなく、スキルの元になるキャラに魅力を感じて使っていきたいと感じることもあった。

難易度は個人的にはそこまで高くないと感じた。
相手の攻撃の際には目がオレンジに光り、攻撃のタイミングを示してくれる。回避アクションの性能も高く、攻撃の範囲から逃れることも、タイミングよく攻撃を透かす(いわゆるフレーム回避)こともそこまで難しくない。
ただ、エリア攻略(移動)の際、相手の遠距離攻撃が容赦なく襲ってきて回避が難しいことや、エリアによって常にダメージを受けるギミックがある。また、攻撃を受けると大体体力の3分の1程度は消費される。回復は3~5回(装備によって回数が増加する)なので、一撃はでかいなという印象。
それでも装備を吟味して、相手の攻撃を見極め、ダウン中にこちらの最大火力を叩き込むことでボスを攻略することはできると思う。レベルの概念も多少は影響するが、プレイヤースキル依存度の方が高いかも。

何度も戦って相手のモーションを身体で覚えていく。その先の勝利をつかめば、納得の達成感が得られる。

回避モーション。ズサーっとヘッドスライディングをかますリリィちゃん。性能は抜群。

音楽

これは本当によいもの。
そのダークな世界観に非常にマッチしている。
大げさなオーケストラというわけではなく、粛々と奏でられる繊細さを感じる。
ともすると攻略に集中するとそこまで気にならない程度のバランスにも思える。

しかし、ボス戦での存在感は圧巻。
ボスは大体3段階のモーション変化があるが、これに応じるように音楽が盛り上がる。
プレイヤーの焦燥感や、ボスの最後の抵抗を煽るように掻き鳴らされる。

特に”狂い騎士ウルヴ”戦の『bloom』のイントロ、”騎士長ユリウス”戦の『Accolade』の展開は必聴。

この2人のボスは何度も負けて挑戦したけど、苦にならなかったのはこの音楽が聴けることも要因のひとつだと本気で思う。

まとめ

なぜ以前の私はCエンドまでやらなかったのか。コレガワカラナイ。

ダークファンタジーが好きな人はぜひ手に取ってほしい。本当に後悔はしないと思う。
荒廃していてモノクロな世界ではありますが、それでも美しいと感じる世界です。

アクションは多様で組み合わせによって使用感、難易度の感じ方が全く変わると思います。
エリアの敵の種類や、ボスによって付け替えするのが前提と思っていいかも。お気に入りにこだわるのもいいけれど、そのエリアで特効的な運用ができるスキルもあるので。

音楽は本当にいい。モノクロな映像が音楽で華やかになる。
というか、モノクロの濃淡、陰影が深まる。美しいと思うこのゲームの印象は音楽の力が大きい。

今回紹介した3つの切り口のうちの1つでも気になっているとしたら、ぜひやってほしい。ほかの2つの切り口においても後悔はしないし、紹介してない切り口で気に入る部分があると思います。

タイトル回収も美しい。値段もちょうどいい。とても推せるゲームです。

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