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『遊び』入門:業界を学ぶべき10冊

日頃、「遊び」を基軸に、レジャー・おでかけ・地方創生に携わる仕事をしています。ただ、なかなか最近はお出かけがしづらい現状があります。新型コロナウイルスの一定影響が受けていることは事実です。昨日、4/1に入社式があり、新しい仲間が増えました。それぞれの抱負を聞くと改めて頑張ろうと元気をもらいます。
そんななか、新入社員それぞれに2年目社会人からオススメの書籍が提供されました。外出がなかなかできない時間だからこそ良いプレゼントだなと思いました。そこで私も新入社員向けに記したオススメの書籍10冊を記載しておきます。

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入社おめでとうございます。入社式は、気持ちがリセットされて心機一転できるのでいい日だなといつも思っています。新しいスタートの日。スタートラインは同じですが、5年、10年、20年。どんな風に時間を使うのか、どんな意識で仕事をするかにより差はみるみる大きくなるなと日々感じています。

最近は、外出しづらいですし、与えられた時間を自学自習とし、少しでもスタートダッシュをするぞという姿勢で励んでほしいです。

「遊び・体験・レジャー・地方・観光・ベンチャー」というキーワードの業界に身をおいて仕事をする上で、読んでおくといいなと思っている入門的10冊まとめて紹介しておきます。

①『「エンタメ」の夜明け』


日本一のレジャー施設「ディズニーランド」日本に誘致したときの逸話をまとめた書籍。もともと、富士山の麓につくる計画があったことや、電通や大手不動産会社が多数絡んでいることがわかります。ときに破天荒に、ときに緻密に、「夢」を形にしていく姿にワクワクします。いつかこういう仕事ができるといいなと思う一冊です。

②『運をつかむ技術』


ハウステンボスを再生した澤田さんが書いた著書。18年間赤字で見捨てられた不採算事業だったハウステンボスを、黒字化したストーリー。自分が赤字続きのレジャー施設の責任者を任されたらどうするのか?という観点で見ると面白いです。今でこそ成果がでているのですが、例えば、無料で開放したけど人が集まらなくて失敗に終わったり、価格を下げても人が増えなかったり。細かでスピーディーが明記されていて学びがある1冊です。

③〈旭山動物園〉革命 夢を実現した復活プロジェクト

旭山動物園の当時園長だった小菅さんの書いた書籍。獣医でありながら、現状分析や企画力などマーケティング視点が高い方の印象です。当時、1箇所での施設、平均観察時間は2.6秒だったとのことです。いわゆる、ほとんど動物をみないで移動していた中で、様々な施策を転じています。
パンダなどのスターが不在のなかでの行動展示が注目されていました。しかし、それ以外も盛りだくさん。滞在時間と満足度をあげる施策が詰まっている1冊です。

④地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門


地方創生と言われてパッと思い浮かぶ人物のひとり木下斉さん。「地方創生大全」でもありですし、地方創生に関する書籍をたくさん出版されています。木下さんの本は、自治体批判がまぁまぁあるものの(笑)地域を良くしたいという地域に対する愛にあふれていることは間違いありません。

⑤外国人が熱狂するクールな田舎の作り方

地方を語る上で欠かせない人物、山田拓さん。東京でコンサルをし世界を一周し、飛騨で「里山サイクリング」事業を確立された方。土地勘がない土地でサイクリング事業を立ち上げているのですが、地方で新しいことを始めるのって本当に大変だなと思います。

⑥『観光立国論』

デービッド・アトキンソン氏の代表作。今や日本の観光産業の発展を語る上で欠かせない人物にまでなっています。外国人という客観的な観点から日本の観光の明るい未来について語っています。元アナリストだけあり、データのとりまとめがわかりやすく定量的かつ俯瞰的に観光業界を考えることができます。

⑦遊びと人間

遊びを概念的に考える上で、ロジェ・カイヨワの本書は必読です。社会学の中で「遊び」とか楽しさを確立した第一人者だと思っています。
ちょっと難しい内容もありますが、ギリギリ読み込める。こういう学術的な遊びの本が好きなら「ホモ・ルーデンス」「喜びの社会学」あたりも一緒に読むことで「楽しさ」や「遊び」の概念的な整理ができると思います。

⑧『ついやってしまう体験の作り方』


任天堂でゲームクリエイターをしていた玉置さんが書いた書籍。スーパーマリオブラザーズのスタートの画面だけであれだけ考察しているしているのは凄いです。優秀なゲームクリエイターは、しっかりとしたストーリー設計、方法論をそれぞれ考えて施策を展開しているんだなという気づきが得られる1冊です。

⑨『HARD THINGS』


ベンチャー業界の中ですっかりと広まったキーワード「ハードシングス」。
その界隈では流行語を超えて定着したのでその点では凄いインパクトある言葉だなと思います。この本を読んだことがない人でも、大変なことがあったらとりあえず「ハードシングス」って言っていますし。あー、色々なことがあるんだな。新型コロナウイルスなど、色々な出来事がおきますが、本書を読むと自分の今の直面していることなんて大したことないなと勇気がもらえます。

⑩『奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ』


楽しさを提供する上で、楽しく働ける組織を作ることが大前提だと思っています。楽しい組織づくりってなんだろう?どうやって週末のような感覚で平日働けるんだろう。そんなところに着目したクレイジーな会社がブラジルのセムコ社です。経営の本で、一番読んでもらいたい1冊です。ただ、人気が出すぎて今はなかなか購入できないかもしれません。15年前の本ではあるのですが、新しさを覚える内容です。

我ながらいい塩梅の10冊を入門書として選出したなと思っています。
参考になる書籍があれば嬉しいです。

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