海外に移住します

海外にしばらく居住します!

目的はエンタテインメントの修行です。エンタメが発展してる都市に何年かかけて何カ国か住むつもりで、まずは6月にトロントに発ち、アメリカ・カナダのイベントやライブに行きつつ、その後ヨーロッパ(今のところベルリンとアムステルダム)にもアジア(今のところソウル)にも、ゆくゆくは日本の地方(今のry福岡)にも住んでみたいと今は思ってます。ただ、面白い人や会社と出会って予定を変えるかもしれないし、合わなかったらすぐ帰るかもだし、期間や渡航先は決めてません。

向こうで見つけた仕事もするし、日本から依頼頂けるのならフリーのライター・編集者としても引き続きやりたいし、少し学校にも行って心理学を学びます。

これは、キャリアチェンジじゃなくてキャリアアップです。今まで国内中心だった仕事や趣味を、国内+国外にする。趣味としてはフィールドワークはもちろん、オンラインも含めて世界のエンタメを肌で感じて消費活動楽しんで、各国の知り合いを作って人の動向調査もしたい。仕事は、それが成果物(今のスキルならコラムとか動画とか)にできて求めてもらえるなら最高だし、例えば日本のアーティストが北米周辺に来た時にライブレポートを書く、インタビューをする、ロケをコーディネートする、もっと力を付けたら現地メディアへつなげる、ブッキングを手伝う、意義がありそうなら自分でZINEでもメディアでも立ち上げて発信してもいいかもしれない。分野も音楽に限らず、マンガや食のジャパニーズカルチャー、コスメ・服飾、ジェンダー、ライフスタイル、タウン情報……旅ブロガーみたいになるのは嫌だけど今まで通り興味のあるほうへ。って考えてると、稼ぎ方も楽しみ方も無限にある気がしてます。仕事は自分で作る!

「海外で生活」っていうのは、中3の時も高3の時も急に言い出して一夜でやめたことがあり、なんとなく20代のうちにとは思ってましたが、具体的に考え出したのは去年、7カ国11都市に行ったこと。韓国ヒップホップのフェスを見るためにソウルに飛んだり、ブルックリンのAFROPUNK目当てでニューヨークに行ったり、オーランドのスタジアムでビヨンセ&JAY-Zのツアーを見たり、ロサンゼルスのAnime Expoで馴染みの邦楽勢のイベントレポートを書いたり、ヨーロッパで服と靴20着買い回ったり。そうしてるうち、いくらネットが発達してもやっぱり現場で感じるものはでかい、旅行や遠征や出張レベルではなく居着いて見えるものがあるなら見たいって。その土地の文化を、理解するのは数年じゃとても無理だけど、敬意を持って覗きたいと思いました。
あと単純に、無知で甘々な自分の行く末を危惧してるというのもあります。この世は広く面白く闇深く、知らないことだらけ。私はなんもわかってない。

例えば、ベルギーのスタバでCHAIのインタビュー原稿をまとめて、その翌週、新宿でブルーノ・マーズ@たまアリのライブレポを書いてたこと。いつか絶対届きたいと思っていたSMAPと安室奈美恵がいなくなったこと。最愛のペットが天寿を全うして逝ったこと。日本に居続ける意味が、またひとつ、またひとつとなくなっていく数年でした。でも、日本でアイドルや俳優に、時間と金をつぎこんで応援してるのも楽しくて楽しくて。そういう愛すべき日本特有のコンテンツや、行きつけの飲み屋、だめな自分を叱ってくれる家族友人と離れるのは耐え難くもあり、この1年ひとりでひっそり切なくなっていました。

でも、外を知ることで、いま大好きなものの客観的魅力や欠点を解明したい、どうして面白いのか説明できるようになりたい。これも目的です。改めて明言すると、私の夢は「V6の取材記事を納得のいく形で世に出すこと」です。その夢のために海外に行く、といったら人は首を傾げるかもしれませんが、自分の中では一本道の不可欠な曲線です。今の未熟な自分では到底叶えられません。

正直、お金とか仕事とか本当にやっていけるかわからないし誰に何を頼ったらいいかさえわかりません。現地に知り合いもいないし英語は素人だしたぶん打ちのめされる。でもイチローが引退会見で言ってたことがグッサリ刺さって抜けないのです。「辛いこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然のこと。でも、エネルギーのある元気な時にそれに立ち向かっていく。これは人として重要なことなんじゃないかなって感じています」。大変そうなことをやるなら遅くなったけど今。人生で一番身軽なタイミングだと思った。

とてつもない不安と寂しさがあるけど、それを上回るワクワクと、私なら大丈夫だという気持ちにあふれています。今までの28年で、人とチャンスに恵まれたこと、その機会を生み出したり掴んだりしてきたことには自信があるから。会いたい人には、ちゃんと会えたし、意志があればまた会える。生きてれば会える。だから死なないようにがんばります。

あと1カ月、よろしくお願いします。

(※2019年5月に書いたものです)

読んでくださってありがとうございます!