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特に韓国の時代劇に言えることなのだが。


一昔前
『チャングムの誓い』にハマり、

日本橋三越で開催された衣装や小道具の展示会や、韓国のロケ地へ行ったことがあります。

日本で韓国ドラマが流行り始めた頃、

どんなものだろうか?と、恐る恐る見ていたドラマも、
韓国時代劇の異様さに抱いた若干の怖さと警戒心も、


いつの間にか消えてテレビにかじりつき、
次週が待てないほど続きが気になってヤキモキする。

わりと穏やかだった日常に感情の抑揚が起こりました。


今では動画配信サービスが豊富なため、
来週まで待つことなく好きなように見進めるようになったけれど、

見たら最後。



一度見始めるとまあ、止まらない、止められないこと。

目がしばしばして、体が痛くなっても、眠くても、テレビから離れられなくなる。

他にやらなきゃいけないことはたくさんあるのに、後回しにしてしまう。


早く見進めたいがために2倍速で試聴。

脇を固める演者の滑稽なやりとりや、
シーン繋ぎの景色や歌には興味がなく早送りにしてしまう。

私は自分が疲れてしまうので、
動画配信サービスは登録をしないようにしている。


しかし、


1ヶ月無料お試し

には弱い。

ちょうど空きができたこの時期にたまにはいいかと自分への束の間のご褒美と称し登録。



なぜこんなに魅了されるのか?

韓国には喜怒哀楽の他に、『恨(しん)』という感情もあるそうだ。

この感情が物語を盛り上げ、見る側の心を揺さぶる。

言わなければわからないはずの感情はダダ漏れで伝わり、建前の世間を生きがちな日本人には新鮮で誰もが心にあってもいいものなのだと肯定されたような気持ちになる。

それはまるで一種の救いのようなものなのかもしれない。


見ていて思い出したことがあった。韓国ドラマは、かつて日本でやっていた昼ドラに少し似ている。

ドロドロの、裏表の、人間不信の、悲劇の、

ギリギリを綱渡した末に何とか辿り着く最終回。


見終わった頃には一つの人生を生き切ったかのような脱力感。



先輩、もう十分です。

私は白旗を揚げ、
疲れたしキリがないので、結局半月経たずして登録解除をする。



さて現実に戻ろう、


そろそろ自分の人生を生きねば。



特に世界を旅行しなくてもこうして体験することができる世界。

でも、そろそろ本気で現実を旅しなくては…

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