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詩『影』

影の後はもうない

嫌というほどに満ちすぎる

ーーそこの角を曲がらないでください

嫌というほどに降り注ぐ

ーー次の信号を無視してください

気付けば眩しくて

ーーそれは赤かったように思います

いつの間にか眩しくて

ーーそれは網のようでした

何を掲げて歩いているの

輪郭すら反射して見えない

輪郭すら逆光で視えない

ーーどうして燃えているの

ーーどうして熱くないの

ーーどうして決めたの

開かない瞼を探してください

内側の花弁を拾ってください

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