季語「穀雨」を使った俳句の推敲

Twitterに上げた一句が季重なりであることが分かり、ウンウン唸りながら再考していったら、最終的に推敲トレーニングとなりました。


穀雨から恩寵受けし若緑


↓ 季重なりのため再考


穀雨から恵みの粒が数多かな



↓ 粒々が多いかも


うーんうーん……

→ 穀雨から恵みの粒がぱらぱらり

恵みの粒を纏いたい、という発想から……

→ 穀雨から恵みの粒を纏はばや


↓ 穀雨自体に恵みのイメージがつまってるから、
↓ そこをもうひとひねり


粒に当たる光に注目して……

→ 穀雨から恵みの粒に光あれ

粒を透してみる緑豊かな景として……

→ 穀雨から恵みの粒の向こう側


↓ もし、恵み、を使わないとしたら?


前述:穀雨から恵みの粒に光あれ から「恵み」を使わない

→ 穀雨から輝く光無垢なりや

前述:穀雨から恵みの粒の向こう側 から「恵み」を使わない

→ 穀雨から生まれし粒の向こう側
→ 穀雨から透して溢る向こう側


↓ 透して、の句の初句を三句と入れ換えて調えると?


前述:穀雨から透して溢る向こう側 の句の初句を三句と入れ換えて調える

→ 向こう側透して溢る穀雨かな \(完成)/

季語が持っているイメージを掴むことって大事ですね。勉強になります。

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