必要最低限のものしか与えられないくせに感謝を強要するな。偉そうにするな。
いつものように、タイトルの通りだ。
毒親が子供に、DV男が妻に、子供に、経済力でのしかかり、制圧しようとするとき、必ずこう言う。
「養ってやってるのに、食べるものがあって、いい家に住まわせてもらって、学校にも行けて、自由な時間があって、一体何が不満なんだ!」と。
逆に聞きたい。
お前は「それ」が「それだけ」あれば、幸せで他人に感謝できるようになるのかと。
壁があって、屋根があって、着るものがあって、食事が出てきて、学校にいけて、あるいは子供がいれば?
最高に満たされて下僕のようにお前ににかしづき、なんでも命令を聞き、お前の意思に従うことに幸福を感じるようになるのかと。
それを、奴隷と言う。隷属と言う。
壁と屋根があり、衣服があり、食事ができる。
これは人間が人間らしく生きる最低限のものだ。
学校へ行き、あるいは子供がいて。
学校へは通わせる責任があり、子供は養育する責任がある。それはお前の責任でもあり、そのその責任を共に果たすために子供や妻は尽力しているのではないか。
家もなく、雨に濡れ冷たい風にさらされ、食べるものも着るものもない。そんな生活をさせていないのだから感謝しろなどと、笑止千万だ。
人として必要最低限のものしか与えられないくせに、自分ではない他人の心を慮る心もないくせに、お前を愛してくれる、本当なら世界で誰よりも大切にしなければならない者たちの心を日々壊し続けていることすら理解できない、愚かで、狭量で、矮小な魂のくせに。
感謝を強要するな。
偉そうにするな。
誰も幸せにする力を持っていないお前の言葉など、ゴミにも等しい。
人として最低限のものしかないのに感謝を感じろということは、
生存そのものに感謝し、常に貧しい心であれ、幸福を求めず、全てをあきらめて生きろ、
と、強要しているのと同義である。
だからもし。
あなたがそんな場所にいるのなら。
そんな恐ろしい生き物が身近にいたのなら。
どうか離れてほしい。
あなたの居場所はそこではない。
あなたの価値は、そいつが決めていいものじゃない。
誰かに助けを求めてでも、どうか、あなたの幸せの形を見つけ満たしてほしい。
心から願う。