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Chrome OS Flexを日常で使う(9)STEAMゲーム編

以前ChromeOSでゲームを遊ぶ投稿をしましたが、その際はChromeウェブストアとクラウドゲーミングを使うものでした。

非力なChromebookではクラウドゲーミングは現実的な解の一つだとは思いますが、やはりオフラインでも遊びたいと思いChromeOS FlexでSTEAMを動かすことにチャレンジして成功しました。
ChromeOS Flexが動いているPCのスペックは簡単ですが以下の通りです。

  • CPU : Core i3

  • RAM : 8 GB

  • VIDEO : Intel 内蔵GPU

ChromeOS Flexは標準でSTEAMは動かない

ニュース記事などで(ベータ版ですが)ChromeOSがSTEAMに対応するという内容を目にしたことがあるかもしれません。
しかし、これはGooglePlayに対応したChromeOSというか「Chromebook」に限定されます。GooglePlayが使えないChromeOS Flexでは残念ながらこの手段は使えません。

Linux版STEAMをChromeOS Flexで動かす

動かすための手順は以下の通りです。
以外にも特別に難しい手順もなく動かすことができます。

  • ChromeOS FlexでLinuxコンソールを有効にする

  • STEAMのホームページからインストーラをダウンロードする

  • Linuxコンソール上でSTEAMパッケージをインストール

  • STEAMアプリの初期設定

Linuxコンソールを有効にする

Linuxコンソールを有効にする手順は以下の別記事を参照してください。

STEAMインストーラのダウンロード

STEAMのページからインストーラパッケージをダウンロードします。

ダウンロードするのはLinux版のdebパッケージです。
Windows版やMac版ではなく、下の画像の矢印の先にあるSTEAMのマークをクリックすることで「steam_latest.deb」がダウンロードできます。

STEAMパッケージのダウンロード

STEAMパッケージをインストール

「ファイル(WindowsでいうところのExplorer)」を開き、先程ダウンロードしたdebパッケージを「Linuxファイル」にコピー、あるいは移動します。
これをやらないとLinuxコンソールからパッケージファイルにアクセスできません。

Linuxコンソールから以下のコマンドでインストールします。

$ sudo apt install ./steam_latest.deb

ポイントはdpkgではなくaptでインストールすることです。
aptはDebianのパッケージ管理システムで、パッケージに必要な依存関係を処理してくれます。STEAMのパッケージを動かすためには多くのライブラリが必要になりますが、aptでインストールすると自動で必要なライブラリを入れてくれます。

aptで依存ライブラリなども含めてインストールされる

ターミナル上でのインストールが終わるとChromeOSのメニューにおなじみのSTEAMアイコンが追加されます。
「Linuxアプリ」というカテゴリでターミナルなどとまとめられているかもしれませんので探してみてください。

STEAMアプリの初期設定

メニューからSTEAMアイコンを選択すると初回は追加パッケージのインストールが始まります。
何度か「return(Enter)」キーの入力を求められますが、そのままEnterを押してしまって問題ありません。

STEAM初回起動時のセットアップ

追加パッケージのインストールが終わるとSTEAMが起動しますが、こちらも初回はアップデートが走ります。

STEAMのアップデート

アップデートが終わるとお待ちかねのSTEAMが起動します。

ChromeOS FlexでSTEAM起動

正直この段階で感動しますね!

Linux版STEAMで遊べるソフト

STEAMはOS毎にソフトの対応非対応が別れています。互換性の設定をすることで対応OS以外のソフトも動いたりはしますが、今回はそこには触れずLinuxに対応したソフトだけを動かすことにします。

実は互換性を有効にしてProton(互換フレームワーク)をインストールしてみたのですがGPUの部分でエラーが発生するため諦めました。
おそらくLinuxコンソールの制限事項でGPUが使えないことに関連してます。

Linuxでも動くソフトということでみんな大好きヴァンサバを動かしてみました。

ChromeOS Flexでヴァンサバ

実はこのあと30分間普通にヴァンサバで遊んでしまいました。
表示もカクつくこともBGMが音飛びすることもなく、入力も遅延せず快適に遊べました。
このゲームは中毒性も高い上に安価なのでChromeOS Flexで遊ぶゲームとしてオススメです。

検証中にガチで遊ぶの図

最後にSTEAM上でLinuxに対応したソフトは少ないのですが、私のオススメで締めます。

  • Vampire Survivors

  • 2064 : Read Only Memories

  • HOLLOW KNIGHT

  • Undertale

比較的軽量なゲームしか対応していない気もしますが、ChromeOS Flexを動かすようなPCはゲーミングPCではないと思いますので、それもちょうどよいと思います。

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