「何事もほどほどがいい」敖不可長、欲不可従

敖は長ずべからず、欲は従にすべからず
―敖不可長、欲不可従―

[原文](礼記 曲禮上)
敖不可長、欲不可従。志不可満、楽不可極。

[書き下し文]
敖(おごり)は長ずべからず、欲は従(ほしいまま)にすべからず。志は満たすべからず、楽しみは極むべからず。

[原文の語訳]
おごりは増長させてはいけない、欲望は欲しいままにしてはいけない。志は満足させてはいけない、楽しみは極めつくしてはいけない

[解釈]
何事もほどほどがいいということです。

自分の実力を過信して、自分勝手になったり傍若無人ぶりな振る舞い、相手を見下すような傲慢さが度を超えてはいけません。

欲望のままに言動をするのもいいけれど、過度だったり際限ない要求は相手や周辺の迷惑になる中庸的な考え方です。個人的に「○○すぎる△△」というフレーズは「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と皮肉ってると捉えています。

自分の理想だけを追求し、意見する者は排除し、イエスマンだけを手元に置くトップには困りものです。

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