「無駄な批判はしない聞かない」悪語不出口、苟言不留耳

悪語は口より出でず、苟言は耳に留めず
―悪語不出口、苟言不留耳―

[原文](説苑)
悪語不出口、苟言不留耳。

[書き下し文]
悪語は口より出でず、苟言は耳に留めず。

[原文の語訳]
悪口を言わず、その場しのぎの言葉には耳を貸さない。

[解釈]
人の悪口は言わないのはもちろん、相手からのその場しのぎの苦しい弁明や言い訳、軽率な言葉は聞き流すということです。

他者の悪口や批判、噂話や意味のない井戸端会議などに参加することで、人を傷つけたり無駄な時間を費やすのはもったいないです。

噂話はあくまで噂であって事実は限りません。一次ソースを確認せずに、それを安易に信じてしまってはいけません。人の話を耳で聞くよりも自分の目で見る方が確実性は高いのです。

悪口や陰口を叩いても話す方も聞く方も特に得をするわけではありません。話す方の自己満足でしかないのです。

気に食わないことがすぐに批判や悪口を口にするトップには困りものです。そういうことは巡り巡って対象となった本人の耳に届くものですが、自己満足しかできないトップはそれに気づかないのです。そしていつか組織はバラバラとなるのです。

逆説的に言うと、力のあるトップが頭ごなしに否定や批判をすると、部下も反論できず調子をあわせてきて、トップもその通りだと誤った判断でもそのまま通してしまうのです。

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