「日々最善を選ぶ」応病与薬

病に応じて薬を与える
―応病与薬―

[原文](与済法師書)
応病与薬。

[書き下し文]
病に応じて薬を与える。

[原文の語訳]
病気に応じた薬を与える。

[解釈]
病状にあった適切な薬を処方するということですが、病気以外も適用できそうです。「与える」ですから、投げ出してはいけないということにもなりそうです。

個人と医者の関係に限らず、企業にとってはコンサルタントやアドバイザー、コーチングといった業種が当てはまりそうです。

相手の性質や素質、理解力など状況に応じて適切な助言や指導をするというとから、孔子が弟子に対し同じ質問でも違った返答をしたという点で良い例かもしれません。

自分自身ではなかなか気づきにくいものですが、できる人は自己分析ができて自分でPDCAを回すことができるのです。

身近なところでは、今後の計画や不安の解消などを書き出すことで整理でき、客観的に分析することで対策が見つけられることがあります。タスクリストもスケジュール管理や段取り整理の薬になりますね。

相手の話を傾聴し、その内容により昨日と違うことをアドバイスすることになっても仕方ないと考えなくていけません。これは企業で言う結果を踏まえて更なる改善を施すというのと同じことです。与える薬も日々最善を選択する必要があるのです。

対人や対企業だけでなく、課題や禍などに対しても適切な対処をすべき、刻々と状況が変わる中で、常に最善の選択ができるようにしたいものです。

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