「同じ轍を踏まないように」前車覆、後車戒

前車の覆るは後車の戒め
―前車覆、後車戒―

[原文](漢書・賈誼伝)
前車覆、後車戒。

[書き下し文]
前車の覆(くつがえ)るは後車の戒め。

[原文の語訳]
前の車がたおれるのは、後の車への戒めである。

[解釈]
覆車之戒(ふくしゃのかい)の由来。先人の失敗は、後の人の教訓になるということです。

「覆」には倒れる、ひっくり返る意外に、繰り返す、知らせるという意味もあるので、「先人の知らせ(歴史)は後人への戒め」でもよいかもしれません。先人に学ぶことは必要ということです。

雪道で前の車が動けなくなるような状態になっていたら、繰り返さないように同じ轍を進んではいけない「前車の轍を踏まない」ということですね。

成長する人や組織はあえて未開拓の地を進むことで「前人未到(前人未踏)」の業績をだせるのです。良くも悪くも前者とはあえて違う道を行くことも必要かもしれません。

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