「慌てず騒がず対処する」卒然臨之而不驚、無故加之而不怒

卒然として之に臨むも驚かず、故に無くして之を加うるも怒らず
―卒然臨之而不驚、無故加之而不怒―

[原文](留侯論)
天下有大勇者、卒然臨之而不驚、無故加之而不怒。

[書き下し文]
天下に大きな勇を有する者は、卒然として之に臨むも驚かず、故に無くして之を加うるも怒らず。

[原文の語訳]
天下に対して大きな勇気をもつ者は、突然のことに遭遇しても驚かず、理由なく被害をうけても怒らない。

[解釈]
できる人は急な出来事に驚きもせず、いわれなき中傷にも怒らず冷静沈着だということです。

トップが突発的な出来事や危険に驚いたり、被害や誹謗中傷に対して感情的になっては組織は動揺してしまいますし、組織で上司からこれを見習えといわれると部下はがっかりしてしまいますね。

第一主義が強くなるとトップダウンにこの傾向は強くなりそうです。ただし、そのトップが前述の通り反面教師だったり、そもそも間違ったことをしていてはいけません。

ただし、これらの出来事に何もせずに見過ごしていてはいけません。迅速に対応しておかければ拡大していってしまう危険性があります。その際には慌てず騒がずです。

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