「淡い期待は持たず迅速に動く」百年俟河清

百年河清を俟つ
―百年俟河清―

[原文](春秋左氏伝 襄公八年)
百年俟河清。

[書き下し文]
百年河清(かせい)を俟(ま)つ。

[原文の語訳]
100年、黄河の濁りが清らかになるのを待つのか。

[解釈]
濁流の黄河が清らかに澄むのを待つとしても、はたして100年でも無理かもしれません。それをのんびりと待つなどと余裕はありません。そこから「いくら期待して待っていても実現の見込みがない」という例えです。

戦の中、降伏するか同盟国の援軍を待つかという議論が行われ、君主に対して降伏派が援軍期待派を否定した際に進言に由来します。

現実を直視し、淡い期待は持たずになすべきことは早くなすべきです。とりあえず動けば現状に変化が生まれます。

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