「自分で動いて知る」如人飲水、冷暖自知
人が水を飲むが如く、冷暖を自ら知る
―如人飲水、冷暖自知―
[原文](景徳伝灯録)
如人飲水、冷暖自知。
[書き下し文]
人が水を飲むが如く、冷暖を自ら知る。
[原文の語訳]
人は水を飲んで、水が冷たいか温かいを自分で知る。
[解釈]
その水が温かいか冷たいかは飲んでみれば分かること。人が自分で水を飲んで知るように、人に言われずとも自分で知る、知ろうとするということです。
体験や経験、勉学を通じて自ら知ろうとする意識が必要ですね。人からの指示待ちでは、指示以上のことは期待できないですし、何より意欲が低く成長も望めません。
何でも教えて君ではいけません。一方で教える方も一から十まで教えるのではなく、当人に考えさせるヒントを与える程度が良いですよね。
紙面から教わることも多いですが、やはり実際に現場に赴いて、実際に触れてみることで知ることはたくさんあります。「百聞は一見に如かず」も五感全部をフルに使うことで最大限に効果を発揮するのです。
風呂の温かさや熱燗の温度なども人それぞれ、人に頼むより自分で適正温度に合わせるのが間違いないですね。
書籍のレビューや飲食店の口コミも、人の評価ばかりをアテにするよりも、自分で「合う合わない」確かめたほうが遥かに確実です。
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