「要求のすべてまでは丸呑みしない」譬猶抱薪而救火也

譬へば猶ほ薪を抱きて火を救うなり
―譬猶抱薪而救火也―

[原文](戦国策)
譬猶抱薪而救火也。

[書き下し文]
譬へば猶ほ薪を抱きて火を救うなり。

[原文の語訳]
譬えるとさながら薪木を抱えて消火に行くようなものです。

[解釈]
「抱薪求火」の由来です。消火に行くのに火がつきやすい薪を持って行く、相手の要求にひたすら応えていると自分の身がもたないということです。

他人を擁護したら自分も炎上してしまう事例が最近多いですね。

ミスをカバーしようとしてより被害を大きくしてしまってはいけませんね。慌てて取り繕ろうとして思わず失言してしまったり、誤解を招くようなことを言ってしまわないように気をつけなければいけません。

災害時の人命救助も、場合によっては二次災害発災の危険から休止しないといけない時もあります。

相手第一主義で何から何まで御用聞きをしていたら、とてつもない量を処理しなくてはいけなくなります。

お客さんの要望をきいているうちにメニューが膨大になり、なにが主力商品なのかわからなくなってしまうお店もありますね。

相手の要求をすべて呑みせず、ときに断る勇気も必要です。

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