「そのまま使えないものでも使用法を工夫する」良匠無棄材、名君無棄人

良匠は材を棄つること無く、明君は人を棄つること無し
―良匠無棄材、名君無棄人―

[原文](帝範 審官)
良匠無棄材、名君無棄人。

[書き下し文]
良匠(りょうしょう)は材を棄(す)つること無く、明君は人を棄つること無し。

[原文の語訳]
優れた大工はどんな材料でも捨てたりはせず、明君は人材を用いないことはしない。

[解釈]
資材にしても人材にしても、使い道がないといって安易に手放すことはしないということです。

できる人は別の使い道や工夫次第で充分に活用、活躍できる場面はあると考え、簡単に捨てたり見放したりしないのです。

深海魚や台風などで被災した食物など、これまで廃棄されていた食材がアイデアによって商品となり市場に出回っています。

買い換えるにしても、それまで使っていたものを何かの部品の一部として再利用できないか捨てる前に一考してみたいものです。

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