「好きだからこそ丁寧に」好船者溺、好騎者墜

船を好む者は溺れ、騎を好む者は墜
―好船者溺、好騎者墜―

[原文](越絶書)
好船者溺、好騎者墜。

[書き下し文]
船を好む者は溺れ、騎を好む者は墜。

[原文の語訳]
船を好む者は水に溺れ、乗馬を好む者は落馬する。

[解釈]
人は好むところに失敗の機会が潜んでいるということです。

手慣れた事ほど油断が生じるものです。調子の乗りすぎには注意しましょう。

猿も木から落ちますし、弘法も筆を誤ります。

できる人は好きなことほど丁寧にし、疎かにしないものです。レーシングドライバーは交通事故の重大さを知っているからこそ、一般道では安全運転を心がけるそうです。彫刻家は彫刻刀をより大事にします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?