「圧倒できても慎重に」不倍兵以攻弱、不恃衆以軽敵

兵を倍してもって弱を攻めず、衆を恃んでもって敵を軽んぜず
―不倍兵以攻弱、不恃衆以軽敵―

[原文](将苑 将誡)
不倍兵以攻弱、不恃衆以軽敵。

[書き下し文]
兵を倍してもって弱を攻めず、衆を恃んでもって敵を軽んぜず。

[原文の語訳]
兵力が倍あるからといって弱者を攻めず、多勢であっても敵を軽視しない。

[解釈]
力任せに敵を攻めてはいけないし、相手を見くびってはいけないということです。

政界では「数の力」と表現されることがよくありますね。また圧倒的多数になると油断や失言など綻びが出てくるものです。

圧倒的シェアを誇っていても、ニッチな客層をフォローする小規模店を潰しにかかってはいけない。圧倒的な商品力を備えていても、それだけで顧客が満足するとは限りません。

実は大と小は持ちつ持たれつの関係が思いのほか強いものです。

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