「そもそも論も必要」無以先入之語為主

先入の語をもって主と為す無かれ
―無以先入之語為主―

[原文](漢書)
無以先入之語為主。

[書き下し文]
先入の語をもって主と為す無かれ。

[原文の語訳]
先に聞いた言葉を主軸としてはいけない。

[解釈]
第一印象など先入観に囚われてはいけないということです。

「軸をズラす」という言葉もありますね。

話やアドバイスとして参考にするのはよいですが、それを鵜呑みにしたり、自分の中で考えることなく、そのまま言動にうつすことはしないようにしたいものです。

最初に覚えたことや考え方に固執してしまい、その後の変化に正しい判断や理解ができないようになってはいけません。

検証する時、どこでこうなったのかを考えてみると、意外と出発点で誤っていたこともあるかもしれません。そうなってもは元も子もありません。最初や途中で「なぜそうするのか」「なぜしなくてはいけない」「なぜしてはいけないこと」ことなのか、検証のためのそもそも論も時に必要です。

事が大きくなってしまっても、そもそも論で考えると、意外と 原因は小さなことなのかもしれません。

「なぜこの人に頼んだのか」を考えると、自分の中で「この人しかいない」と決め込んでしまって視野が狭くなっているかもしれません。その人に何かあった時のことも考えると、必然的にもっと周りを観なくてはいけなくなります。

先入観や固定概念から解放されると「逆転の発想」が生まれやすくなりそうですね。

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