「第三者が狙ってないか」忽乗鷸蚌之弊

たちまち鷸蚌の弊に乗ずる
―忽乗鷸蚌之弊―

[原文](戦国策 燕策)
忽乗鷸蚌之弊。

[書き下し文]
たちまち鷸蚌の弊に乗ずる。

[原文の語訳]
すかさず鷸(しぎ)と蚌(二枚貝)の疲弊に乗ずる。

[解釈]
「鷸蚌(いつぼう)の争い」の語源で、両者が争っている間に、第三者が利益を得ることです。漁夫の利の前頭語でもあります。

企業間での訴訟問題で双方のブランドイメージが落ちると、第三者がシェア率を高めることがあります。

どうしても相手と争う必要が生じた場合、確実に勝てる見込みがない場合は、周囲を見渡して第三者に隙きを狙われていないか、隙きをつかれた場合と目の前の相手と妥協した場合とで、どちらの損失が小さくて済むか適切に判断する必要があります。

争うことで相乗効果となればいよいですが、漁夫の利を与えては元も子もないですね。

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