「じっくり構える」伏久者飛必高
伏すこと久しき者は、飛ぶこと必ず高し
―伏久者飛必高―
[原文](菜根譚 後集)
伏久者飛必高。開先者、謝独早。
[書き下し文]
伏すこと久しき者、飛ぶこと必ず高し。開くこと先なる者は、謝ること独り早し。
[原文の語訳]
長く力を蓄えていた者は、飛び立つと必ず高く舞い上がる。先に開花した者は、一人散るのも早い
[解釈]
人には比較的大器晩成型な人と早熟型な人がいます。そこで自分で自分は大器晩成と意識することで、折り合いをつけながら飛躍する機会を待ち、功を急ぐ気も抑えられるということです。
屈する時機もありますが、そこで焦らずじっくりと力を蓄えることで、好機には充分力を発揮することができるのです。
サッカーでも守りの時間が長くなると自陣内に押し込まれて苦しい状況ですが、一方で相手の陣型も冗長となります。そして攻守が一転した時にカウンターで一気に攻め上がることで攻め崩すことも可能になるのです。
劇場での舞台での下積み経験が長いのと、若くして一発当ててブレイクした、芸人や俳優の息の長さは歴然です。一発屋と言われても、その後の低迷期にしっかりと力をつけて、再ブレイクする人も多くいます。いかに苦しい時期を肥やしにできるかが大事なのです。
じっくり構えて準備をし、いざというときに力を発揮させられるようにしたいものです。
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