「名誉はストレスの元」去名無憂

名を去れば憂い無し
―去名無憂―

[原文](列子 楊朱)
去名者無憂。

[書き下し文]
名を去れば憂い無し。

[原文の語訳]
名声を捨て去れば憂いはなくなる。

[解釈]
自ら得ようとする名声は、無理な言動や周囲からの反感を買う心配が生じます。であればはじめから名声を得ようなどと考えなければそんな心配事もなくなるということです。

スポーツでは、それまでの実績から大舞台で期待を一身に背負ってしまう選手がいます。彼らが相当なプレッシャーの中でプレイすることは容易に想像できますね。

名声を得たい気持ちはあるものです。その場合、有名になった後の姿をイメージして、どこまで周囲に善し悪しの影響を与えるか予想できるとよいですね。

肩書や名誉欲しさに思いつきで自らリーダーとなって動き出したはいいが、準備不足が酷すぎて周りに迷惑をかけてばかりいては困ります。しかもそういう人はあれこれとやりたがるものです。さらにこういった憂いを気にかけないし、意に沿ぐわない相手を平気で非難するのです。

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