「まず自分が正しく」能法之士、必強毅而勁直

能法の士、必ず強毅にして勁直なり
―能法之士、必強毅而勁直―

[原文](韓非子 孤憤篇)
能法之士、必強毅而勁直。不勁直、不能矯姦。

[書き下し文]
能法の士、必ず強毅(きょうき)にして勁直(けいちょく)なり。勁直ならずんば姦(かん)を矯(た)むること能(あた)わず。

[原文の語訳]
法に忠実な人物は、必ず意志が強く曲がったことが嫌いである。そうでなければ悪事を正すことができない。

[解釈]
自らが規律を厳しく守る意志が強く、かつ実際にまっすぐに行動するようでないと、とても周りを正すことはできないということです。

法を社是や社訓に置き換えると、社是・社訓をしっかり理解していると、その意思は揺るぎなく行動も徹底するとなります。存在意義としても同じことが言えます。

商品開発でもターゲットを明確にしていれば、リニューアルはあっても軸となる部分は変わることはないということですね。

例外ばかり作っていては、組織の規律を保つのは難しいのです。

個人であれば「信念」と置き換えることができそうです。

人を指摘するためには、まず自分が日頃から正しくしておかないといけません。自分のことを棚に上げて言ったところでなんの説得力もありませんからね。

基本や基礎を重んじる人は効率化や改善による変化はしても手抜きはしない。職人ともなると、そうしなければ永く受け継ぐことはできなかったでしょう。

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