「この人のためならと言われるくらいに」士為知己者死

士は己を知る者のために死す
―士為知己者死―

[原文](戦国策 / 史記 刺客列伝 豫襄)
士為知己者死。

[書き下し文]
士は己を知る者のために死す。

[原文の語訳]
男子は自分の価値を認めてくれる人のためには命を投げ出してでも応える。

[解釈]
自分を認めてくれる人には「この人のためなら死んでもいい」ということ。ただし憧れなど相手が自分を知らないような一方的な片思いでは無駄死になってしまいまう可能性もあります。

環境が良いかた高待遇の組織でも、上司や仲間とうまくいかないと仕事も捗りません。命をかけるまでいかなくても「この人と一緒なら」という気があるとやる気もわいてくるものです。

周りから「あなたのためなら」と言われても、果たしてそれが人徳からなのか、あるいは地位や肩書からなのかを自己分析しなくてはいけないですね。

逆に自分の価値を認めてもらっても、便利屋だったり小間使いなど一方的にアテにされるだけではいけません。できる人は互いが向上していけるように自分の良いところを見出してくれてるのです。

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