「褒めてもらおうと思わない」労而不伐、有功而不徳、厚之至也

労して伐らず、功ありて徳とせず、厚きの至りなり
―労而不伐、有功而不徳、厚之至也―

[原文](易経 繋辞上伝 謙三爻)
労而不伐、有功而不徳、厚之至也。

[書き下し文]
労すれども伐(ほこ)らず、功有りて徳とせず、厚きの至り也。

[原文の語訳]
功労を誇らずせず、功績を立ててもその徳を口にしない、人徳の厚い表れである。

[解釈]
自らを誇らない人こそ徳がにじみ出るということです。

主観的な苦労話や自慢話はしたくなるものです。確かにそういった話は人生論としてはよいかもしれませんが、徳の面から考えるとやや薄っぺらいものに感じます。

失敗談やその時の周りからの援助や助言などの方が人に響きやすいものです。「おかげさま」の体験談は為になるものです。

褒めてもらおうと思わないことが大事かもしれませんね。

おいしいところだけもっていくトップには困りものです。付き合ってもらっているだけなのに慕われていると勘違いする名誉欲の強い人にも困ったものです。

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