「自分の力量を知る」夜郎自大

夜郎自大
―夜郎自大―

[原文](史記 西南夷伝)
夜郎自大。

[書き下し文]
夜郎自らを大なりとす。

[原文の語訳]
夜郎が(漢の強大さを知らずに)自分の勢力を誇った。

[解釈]
大勢力だった漢の使者と面会した夜郎の王が「漢孰與我大(漢と我が国とどちらが大国か)」と尋ねたという故事から「世間知らずで自信過剰」「自分の力量を知らずに威張ること」の意味の四字熟語となっています。

強気の虫と世間知らずの井の中の蛙は別物です。相手を知り、己を知ればこのようなことは言えませんし、大は小に対して下手にでるものとされていましたから、王にとっては勘違いも甚だしい相当の赤っ恥行為ですね。

スポーツや学業でも、校内やその地域ではトップレベルでも外に出ると平均程度だったと世間は広いことに気付いて恥じた人もいるのではないでしょうか。

赤面告白などで、調子に乗って話していたら実は相手はその道の先達だったという話がよくありますね。

自社製品を開発したものの市場調査をしっかりしていなかったために、品質や価格で凌ぐ他社製品がすでに出回っていることを知らなかったでは大変です。

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