「一歩下がって助走をつける」処世譲一歩為高
世を処するに一歩を譲るを高しと為す
―処世譲一歩為高―
[原文](菜根譚)
処世譲一歩為高。
[書き下し文]
世を処するに一歩を譲るを高しと為す。
[原文の語訳]
世を渡るには一歩譲ることが自己を高める。
[解釈]
社会では一歩下がって譲ることが、結果的に自分を高めることになるということです。
飛ぶときでも、そのまま飛ぶよりも一歩下がった方が飛びやすくなります。
トップよりも一歩下がってサポート役や縁の下の力持ちになることが、経験知を上げることにつながることになりえます。
独占よりも開示して広く利用してもらうことで認知度を上げて、発案者として知名度を上げることになりますね。
利己よりも利他のほうが実は実利を伴ったりするのです。
下町工場やベンチャー企業は大量生産は大手に譲り、独自の開発をすることで結果として特定の分野で際立った存在価値となっているのです。
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