「見た目で判断しない」相馬失之痩

馬を相するに之れ痩に失す
―相馬失之痩―

[原文](史記 滑稽伝)
相馬失之痩、相士失之貧。

[書き下し文]
馬を相しては之を痩せたるに失す。士を相しては之を貧に失す。

[原文の語訳]
馬の痩せているのを見て、良馬を駑馬と間違える。人の貧乏な生活を見て、賢士を俗人と見誤る。

[解釈]
馬のよし悪しを見るにとき、馬が痩せているということだけで、せっかくの良馬でも駄馬と見誤まってしまうことがあるということです。競馬で好調時との体重差が極端にありすぎると実績馬でも疑ってしまいます。

人物を判断するときも同様で、人の外見の貧弱さを理由に、簡単に賢人を凡人と見誤ってしまう危険性があります。メンタルの強弱は非難するよりもそれにあわせてあげることを考えましょう。プレッシャーが越えなければ能力は十分に発揮できるのです。

一方で内に秘める人は表面に出さないので余計に注意深く観察する必要があります。

人だけでなく外見だけから物事を判断してはならないように気をつけたいものです。

見た目がシンプルだったり粗雑な感じがしても、機能性を重視したゆえのデザインかもしれません。使ってみると使用感抜群なんてこともあります。

料理でも見た目がイマイチだけど食べてみると...というケースがあります。できれば見た目も一定以上にはしておきたいところですが。どうもメガ盛りだと見た目だけでお腹いっぱいになってしまいます。

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