「素早く集中させる」戦如風発

戦うこと風を発するが如く
―戦如風発―

[原文](三略)
戦如風発、攻如決河。

[書き下し文]
戦うこと風を発するが如く、攻むること河を決するが如く。

[原文の語訳]
戦うときは疾風が吹くように、攻めるときは河が決壊するほど。

[解釈]
疾風怒濤に近い意味ですね。勢いがあれば風のように素早く、氾濫する川のように勢いがあるということです。

良き指導者のもとで組織が一丸となり、士気も高まっていれば、団体スポーツであれば破竹の勢い、連戦連勝も起こりえますね。

混雑する店内では、いかに風のように素早く立ち回り、どんどん注文をこなしていくかといったところでしょうか。

学習でも憶えるときの方法の一つとして、とにかく繰り返し書くというのがあります。多少の雑字でも速字で、紙が破れたりインクがなくなるほど紙が埋め尽くすくらい書き込むといいます。青いインキを使うというのもやや風や水を連想させますね。

決壊するほどということは、ある程度そこに水が滞留・集中するということです。素早くかつ集中させることで、より成果があがるということになります。

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