「一人になっても信念を貫く」特立而独行
特立して独行す
―特立而独行―
[原文](文章軌範 韓文公 與于襄陽書 / 礼記 儒行編)
特立而独行。
[書き下し文]
特立して独行す。
[原文の語訳]
一人になったとしても信念を貫く。
[解釈]
社会の風潮や雰囲気に流されず、自分の考えに確信をもって、たとえ一人になってしまっても信念を貫くということです。
特立は「周囲に比べて際立つ」という意味があります。東京スカイツリーがそんなイメージです。なお意味する所には前提に周囲があることから、一人離れていくイメージの「独立」「自立」とは一線を画しています。
単に異端児というわけではなく、組織の中で良き方向へ進むために「この信念に関しては右に出る者がいない」という強い志をもち、その行程が困難で周りが翻意したりや脱落するなど独り身になってしまっても貫き通すのです。
できれば脱落者なく進めることが御の字ですね。そのためには戦略・戦術も必要になってきます。
できる人は一時は独り身になる時があっても、正しい言動であれば、やがて同調する人たちが集まってきてくれるものですし、主張・理由・過程・結果予想が理にかなったうえで、信念をもって挑めば認められるものです。
流行に流されやすい人もいますし、一貫して信念を主張するも内容が疑わしく、同調する人が集まってこない人もいます。こういう人がトップになってしまうと組織は大変です。
宮本武藏も「独行道」を説いています。
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