「受け止めるが簡単に信念は曲げない」屈于身而不屈于道兮

身を屈すれども道を屈せずという
―屈于身而不屈于道兮―

[原文](宋名臣言行録)
屈于身而不屈于道兮。

[書き下し文]
身を屈すれども道を屈せずという。

[原文の語訳]
身は屈し礼儀は示すけれども道を曲げないという。

[解釈]
頭を下げて受け止めるが、信念は曲げないということです。

当時、君主に諫言をしたことで逆鱗に触れ、囚われの身となっても、その信念を曲げず最期まで諫言し続けた話が多くあります。

失敗やクレームがあった場合は真摯に受け止め詫びても、自らの理念や信義は曲げないということになります。ただし、この信念が知らぬ間に誤った道に逸れてしまっていることもあります。すると今度が忠臣が我が身を犠牲も顧みず諫言するのです。

人生には紆余曲折、時に挫折することもありますが、たとえ境遇に屈してもそれは一時的なものかもしれません。状況は一旦受け止めても、簡単に諦めることなく守るべき道義は曲げてはいけないのです。

できる人は周りからあれこれと言われることに耳を傾けますが、正誤を見極めスタイルやフォームは変えないのです。

周囲に雑音や船頭が多くても、流されることな我が道をくいきたいものです。

受け入れると信念を曲げやすくなりますが、受け止めるところで留めれば、そこでストップアンドシンク(一旦止めて考えること)ができます。受け入れると同様に簡単に撥ねつけこともせず、受け止めることをしたいものです。

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