「幸も不幸も自責」禍福無門、唯人所召

禍福は門なし、ただ人の召く所
―禍福無門、唯人所召―

[原文](春秋左氏伝 襄公二十三年)
禍福無門、唯人所召。

[書き下し文]
禍福は門なし、ただ人の召く所。

[原文の語訳]
災いや幸福は門から入ってくるわけでなく、ただ当人が招くのだけのことである。

[解釈]
災いも幸福も自分自身の行いが招くものであって、誰かが持ってくる訳ではないのです。偶然ではなく自業自得の必然ということです。

門を構えるということは一定の方向からしか出入りができないですから全方向を見渡せなくなりますし、また閉じることもできますから、せっかくの機会を閉ざしてしまう可能性もあります。加えて嫌なことでも門を閉ざさず受け入れることが大事です。

一方で「禍福は糾える縄の如し(史記)」という言葉もあります。禍福は表裏一体、禍福倚伏、万事塞翁が馬です。それも組んでその都度出入りするような偶然ではなく連続した繋がりをもつ必然ということになります。

また、その人の心がけ一つで幸福にも不幸にもあるものであくまで自責、何事も外部に求めてはいけないのです。

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