「言動は大事に」言行君子之枢機

言行は君子の枢機なり
―言行君子之枢機―

[原文](易経 繋辞伝・上)
言行君子之枢機。枢機之発、栄辱之主

[書き下し文]
言行は君子の枢機なり。枢機の発は、栄辱の主なり

[原文の語訳]
言行は君子の要(大切なところ)である。その如何が栄誉と恥辱の主体となる

[解釈]
リーダーにとって言動は重要な資質で、その言動が栄誉と恥辱の要因となるのです。不適切な言動は組織を危機へと向かわせてしまうのです。

これはリーダーに限ったことではなく、自分たちも日頃から言行一致していないと周りから信用・信頼されません。よって人として根本に据えなくてはいけない重要なポイントです。それを反映してるのでしょう、四字熟語「言行枢機」は君子と特定していません。

深く考えないで言動していることでも、頭の中にある知見から生まれた言動指示でなければ発動しません。それが周りに「そういう考えを持っているんだ」と印象づけてしまいます。

中国では皇帝の言動を記録員が書き記し言行録として後世に遺したり、日本でも宮内庁により最近、昭和天皇の公式記録となる「昭和天皇実録」が完成しています。いまや自分たちもSNSに自らの言動を簡単に投稿することができます。これが記録として取り扱わられ、就職活動の際に企業が入社希望者のSNSをチェックしているという話がありましたね。

SNSに投稿した画像で炎上、さらには自らの価値を下げる結果になる事例がいくつもありますね。

失言でも、知らない言葉は口から出てこないのですから、頭の片隅に何らかの考えがあるのです。それが不意に出てこないように、慎重し過ぎてもいけませんが、言葉を選ぶくらいの気持ちで大事に発言したいものです。

会議中に罵声を浴びせたり、人の話も聞かず他事をしているバッチをつけた付けた人が報道されていますね...。

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