「紙面に顔が浮かぶ」険言似忠、故受而不詰

険言は忠に似たり、故に受けて詰らず
―険言似忠、故受而不詰―

[原文](新唐書)
険言似忠、故受而不詰。

[書き下し文]
険言は忠に似たり、故に受けて詰らず。

[原文の語訳]
厳しい言葉は忠臣に似ている、だから素直に受け入れて詰問したりしない。

[解釈]
言葉だけであっても苦言はまるで忠臣のようなものです。言葉相手に変に勘ぐったり反問せず素直に受け入れましょう。

書籍は著者との対話です。ということは、文中の厳しい言葉は自分に対して発せられていると考えることができます。ただ読書法のひとつに「常に内容に疑問を持ち反論しながら読む」というのもあるので矛盾が生じることも確かですが...。

この場合は反論するのではなく「なぜそう言われるのか」と疑問優先で考えればよいのかもしれませんね。

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