「いつでも対処できるようにしておく」居治不忘乱
治に居て乱を忘れず
―居治不忘乱―
[原文](易経 繋辞下)
居治不忘乱。
[書き下し文]
治に居て乱を忘れず。
[原文の語訳]
治まっている時でも乱れた時の事を忘れてはいけない。
[解釈]
平穏な時であっても、万が一の時のための準備や心構えを怠ってはいけないということです。
成熟期に入って安堵していると、いつ突然にライバルが登場するかわかりませんし、不意なトラブルが発生するかわかりません。
災害は忘れた頃にやってきます。準備や備えを怠ってはいけません。
商品を提供する場合でも突然入荷が途絶える可能性があります。代替品をきちんと考えておかないといけませんし、故障を未然に防ぐため機器のメンテナンスもしっかりしておきたいですね。
「外寧ければ必ず内の憂い有り」ではありませんが、安気にしている時こそ危険がはらんでいるのです。
必死に暗記した問題が試験で出題され「ラッキー」と思っていたところで思わぬ書き間違えなどのミスをすることがあります。
多忙を極めてやっと落ち着いたところで、ふっと気が抜けて無理をした反動が出るかもしれません。リバウンドの危険も忘れてはいけません。
組織でもいつ誰が不意に抜けてしまうかわかりません。トップは常に各役割を担う次席を考えておかなければいけません。
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