「陰の言動も露見するもの」不愧于屋漏

尚お屋漏に愧じずに
―尚不愧于屋漏―

[原文](詩経 大雅 抑)
相在爾室、尚不愧于屋漏

[書き下し文]
爾(なんじ)の室に在るを相(み)るに、尚お屋漏に愧じず。

[原文の語訳]
自分の部屋における言動を鑑みて、人目につかない家の一番奥まった所でも恥ずかしいことはしない。

[解釈]
人の目につかない場所でも身を慎み、見られて恥ずかしいような行いをしてはいけないということです。陰でコソコソしないように。

何かにつけて全ては大きな流れの一環です。見られていないところにおける言動でも、この先に繋がっていくのです。

陰で手を抜いたことがどこかで露呈してしまうことがありますよね。

押し入れの中に隠してあったものが、何かの拍子に人目に触れることがあるかもしれませんし、部屋でコソコソ何かをしている時に家族が突然入ってくるかもしれません。

隠し事、悪びれた行為がなければ、常に全公開でも恥ずかしいことなどないですのです。

口先で調子の良いことを言っていて、同行や密着ドキュメントになると「ちょっとここは...」と不可解なところで隠し事をする人もいますよね。

著名人の自宅訪問のテレビ番組で、その人を見る眼が激変する程の衝撃映像が映し出されることもありますね。

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