「器を大きくする」蜂房不容鵠

蜂房に鵠卵を容れず
―蜂房不容鵠―

[原文](淮南子 氾論訓)
蜂房不容鵠、小形不足以包大体也。

[書き下し文]
蜂房(ほうぼう)に鵠卵(こくらん)を容(い)れず、小形を以て大体を包むに足らざるなり。

[原文の語訳]
蜂の巣の穴に鵠(こうのとり)の卵をいれることはできない、小さなものでは大きなものを包むには足りない。

[解釈]
蜂の巣の小さな穴に大きな鵠(こうのとり)の卵を入れることはできないように、小さいものでは大きなものを包容できないということです。

何事も詰め込み過ぎては溢れたり破れたりして、漏れや損害の原因となりかねません。勉強もあまり今詰めてしまうと逆に頭に入らなくなってしまいます。

トップの器量はそのまま組織に反映されるものです。また包容力はトップの大事な資質でもあります。器の大きな人間になりたいものです。

周りもその人の器量や包容力を見抜くする必要があります。大風呂敷を広げているだけできちんと包み込むことができないように、統率力や包容力が備わっていないかもしれません。過度の期待をもってはいけません。

宣伝がうまくできても収容規模や生産能力が充分に備わっていなくて、需要に対して供給が追いつかないようでは本末転倒です。

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