あまり手間を掛けずに本から要点を掴み取る方法

年が明けてから昨年末で閉店した店の片付けをしています。営業していないので自分の時間が増えたこともあり、これまで未読だったものに手をつけたり、再読したりしています。読書記録もつけ直したりしています。かなりの冊数があるため、効率よく読む方法を色々と試しています。

皆さん読書法があると思います。今回は自分が数ある読書法の組み合わせて、あまり手間を掛けずに本から要点を掴み取る方法を紹介します。ただし、この方法は少なくとも1回は読み直す前提です。1回目は「読む」「読まない」文を判断し、2回目に「読む」文だけを精読します。つまり、1回目で読むページ数を極力減らしておくという方法です。

段落の冒頭、句点までの一文で判断する

方法は単純に「段落の冒頭、句点までの一文で判断する」です。
最近の書き方として「最初に結論を書く」「長文で書かない」というのが主流ですから、これを利用するのです。一段落で一つの説明が語られている場合が多く見受けられます。著者に独特な書き癖がなければ、冒頭の一文に結論が書かれていたり、説明が書かれていたりします。慣れてくると一文節でも判断できる場合もあります。

読むべき段落(=要点段落)に鉛筆でチェックをつけておく

「つまり」「このように」から始まれば結論やまとめである確率が高いのでその段落の上に鉛筆でチェックをつけます。一方「例えば」から始まる場合は、ほとんどが例え話や事例集なので、ざっくり切り捨てます。これだけでかなり読む文量を削ることができます。チェックされた段落が読むべき段落(=要点段落)となります。

判断が難しいのは、「3点あります」と書いて「1つ目は」となっている場合です。最後にまとめがあるかないかはさすがに読み進めないと分かりません。
ただ同じ本の中で何度も出てくると、パターン化してくるので段々と判断できるようになります。

ついでですが著作物からの引用があった場合、引用元のタイトルが気になる時(ジャケ買いのようなもの)は段落の上に丸印をつけておきます。

なぜ要点段落にはチェックで書籍名は丸印かというと、チェックなら簡単につけられるからです。
また丸印だと「読んでおくと良い」という、ちょっと強制めいた感じがしたり、やたらと丸印が多いとパッと見で気が滅入るのです(笑)。
チェックだと、なぜかそこまでの強制感がないのです。一方で引用書籍は1ページ内にそんなに多く出てこないので丸印で目立たせます。

「要点段落」だけを精読する

一通りチェックをつけながら読み終えたら、チェックした段落(=要点段落)だけを精読し、要点と判断したところに鉛筆で線を引きます。
ここまでが「あまり手間を掛けずに本から要点を掴み取る方法」です。

手間は増える「要点の絞り込み」法

ここから先は手間がかかりますが、要点を絞り込む方法になります。

線引したページの角を折り曲げます。角を折るのに躊躇されるとは思いますし、事実、自分も躊躇します。
ただ、線を多く引いた本であれば、それだけ自分にとって役に立つ内容が多く含まれているという意味なのです。特に手元に残しておくつもりなら思い切りが大事です。

鉛筆での線引が終わってみて、やたら多く線を引いたなと感じたら、さらに手間がかかりますが絞り込みが効果的です。自分は薄い水性ペン(自分はオレンジ)を使って、線を引いた中でもさらに大事だと感じた箇所に線を引きます。
この時、すこし手間ですが鉛筆線だけのページは角折れを戻しておくと、次からは大事だと感じたページだけにアクセスしやすくなります。「せっかく折ったのに」とぶつぶつ言うのは自由です(笑)

ルール化しておくと

この水性ペンで引いた線は「一冊で5箇所だけ」といったルール化しておくと、より洗練されます。人は制約を受けると「何とかしよう」と考えるものです。ここでも「なんとか5箇所に絞り込もう」となるのです。
また、この鉛筆引きからペン引きまでに数日間おくと、絞り込みやすくなります。鉛筆引きの時は「あれもこれも」なので、そのままの状態でペン引きしてしまいます。数日寝かせておくと冷静になって客観的に選べるようになるみたいです。

以上「読む」文を抽出しておいて、すくない文量から要点を掴み取る方法を紹介しました。タイトルとあってるかな(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?