「甘く見てると痛い目にあう」敵不可易、時不可失

敵は易るべからず、時は失うべからず
―敵不可易、時不可失―

[原文](戦国策 秦策四)
敵不可易、時不可失。

[書き下し文]
敵は易(あなど)るべからず、時は失うべからず。

[原文の語訳]
敵を侮ってはいけない、時期を逸してはいけない。

[解釈]
相手を侮ってはいけないし、タイミングを逃してはいけないということです。

相手の弱点や隙をつくことは大事ですが、それで完全勝利と勘違いし慢心してはいけません。相手も修正をかけて挽回してくることを忘れてはいけません。甘く見てると痛い目にあうのです。

また、相手を見下して「いつでも勝てる」などと余裕をかましていると勝機を逸してしまいます。

交渉でも相手の足元を見てばかりいると、いつの間にかライバル業者に足元をすくわれたり、状況の変化によって相手と形勢逆転してしまうこともあります。

いつでも大丈夫と安易に先延ばしにせず、できる時に迅速に手を打つことが大事です。

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