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全てを忘れる旅 和歌山

彼と別れてから全然切り替えられなくて、落ち込んでいた。
電話で毎日話を聞いてくれていた親友から提案してもらった和歌山旅。

正直、和歌山を提案された時
『和歌山?なぜ和歌山?何があったっけ?』
と思ってしまったけれど(和歌山の方、ごめんなさい。)
調べれば調べるほど出てくる、和歌山の魅力。

和歌山ラーメンに綺麗な白浜の海、熊野古道に日本一長い路線バス。

親友はこの日本一長い路線バスに乗ってみたかったらしい。
なんと和歌山県の新宮駅から奈良県の大和八木駅まで続いている路線バス。
乗車時間は脅威の6時間30分
停留所の数は168。

実際乗った方のブログ↓


最初は2人とも乗る気満々だったけれど、まずこの新宮駅近くの宿に行くまでも和歌山駅からくろしお(特急電車)で約1時間。その後バスに約2時間乗るという行程しかなく、初日東京から和歌山駅に行くまでも夜行バスに9時間近く乗っているというのに行けるのか?
バスに初日合計11時間乗って、翌日この日本一長い路線バス……。
迷ったけれど流石に怖くなってやめておきました。

さて、夜行バスに乗って出発!!
5年前に初めて夜行バスに乗って、4列シートで椅子も少ししか倒せず。東京から鳥取まで一睡も眠れなかった苦い思い出がある。
今回は3列シートにした。カーテンもついていて個室のようになっている。
行けるだろうか……。(眠れるだろうか)
乗ってみると、足を上げられるオットマンのようなものもあり、リクライニングもかなりできる。150度くらいは倒せる。
足も上げるとかなり水平に近い状態になる。
これは、眠れるかもしれない!!

結果…。

眠れなかった。

正確にいうと少しは眠れた。
でもやっと眠れたのは大阪付近で、2時間眠れたのかどうか。
そろそろ着くかなと思って時間を見たら、まだ4時だった時は驚愕した。(到着時間は7時40分予定)
やはりシートベルトで拘束されて、身動きしづらいというのが辛い。
しかもこのバスにはトイレが完備されているので、神奈川県の海老名SAでのトイレ休憩が最初で最後だった……。
もう立ちたくて仕方なくなる。
足がずっと同じ体勢ということが辛くて、前回同様体育座りをしていた。

やっぱり私、夜行バスきついわ……。
二度目にして学ぶのである。

和歌山駅着いた!!!

やはり初めて降り立つ駅というのはテンションが上がる。
しかも雨予報だったのに着いたら晴れていた!
写真を撮り忘れたけれど、ロッテリアに和歌山限定の紀州南高梅エビバーガーが売っていた。

ロッテリアって地域限定バーガーがあったのか。
和歌山に着いたのだなと実感。

さて、和歌山駅から くろしお に乗ってどこへ行くのかというと…。

ころりんパンダ可愛すぎる!
ゆるゆるパンダの絵、可愛すぎる!!


白浜である。

日本一長い路線バスの旅は諦めて、路線変更をして白浜エリアで宿を取っていた。この決断が本当に正解だった!!

白浜はパンダで有名なアドベンチャーワールドがあったり、綺麗なビーチも温泉もある、大人も子供も楽しめるリゾート地。
白い砂浜と綺麗な海に
「ここ日本なのか?ハワイじゃん!」
と親友と話したほど。

午前中は奇跡的に晴れていたので、早く白良浜へ行こうという話になった。途中で夜ご飯と朝ごはんを調達しつつ、白良浜付近でとった宿へ向かうことに。

とれとれ市場へ寄る。

とれとれ市場には、新鮮な刺身や寿司、海鮮丼も売っていたし、お土産も沢山売っていた。ここで買いたいお土産は全て揃うのでは?と思うほど。

ダイヤモンド梅!

やはり和歌山なので梅干しが沢山売っている。
試食もあったので好みの梅干しを買うことも可能。

マグロの解体ショー

人だかりがあるなと思っていたら、マグロの解体ショーをやっていた。

頭とカマは挙手した人が買っていく。セリのよう。

解体された部位からどんどん買っていくスタイル。切り出された身はきめ細やかで、とっても美味しそうだった。

どの海鮮も新鮮で美味しそうで、本当に何を買うか迷ってしまった。沢山買って、近くの丸田屋で和歌山ラーメンを食べて宿へと向かう。


親友が見つけてくれた、全室オーシャンビューの素敵な宿。
宿に着くなりニコニコ笑顔のお爺さんたちがお出迎えをしてくれて、違う世界に来てしまったのかと思った。
まるで浦島太郎になった気分。
本当に皆さん親切で、終始気持ちよく過ごせました。ありがとうございました!
仕事の姿勢、見習いたい。

白良浜!!

まるでハワイのような景色
海の透明感が違う。
まるで透明なガラスのようだ。

少し天気が悪くなってしまって、晴れの日はもっと綺麗だそうだけれど、
私はこんなに綺麗な海は、日本で初めて見た。
沖縄だけなんだろうな。と思っていた。
それが和歌山で見られるだなんて。
私が知っている世界は狭かったのだなと思い知らされる。

気がついたらどんどん海の中へ入っていた。
足だけ。ふくらはぎまで。太ももまで。
冷たくて気持ち良すぎる。
水着があったら肩まで浸かりたいほどだった。


宿に戻って部屋から海を眺めて、波の音を聞いてぼーっとする。
海を眺めながら買ってきた海鮮を食べて、

梅酒を飲んで

親友と話して、またぼーっとする。


何も考えない。
日々のいろいろを忘れていく。

最高に贅沢で、癒される時間だった……。

2日目も朝早く目覚めて、ひたすら海を眺めて波の音を聞いて、午前中はゆっくりと過ごした。

漆器の街、黒江にもこの後訪れたのだけど、
それはまた次の記事で。

旅の途中、

「めっちゃ良いね」
「最高の宿だね」
「白浜本当良いね」

同じような事を親友と何度も連呼するほど、本当に良い旅だった。

彼と別れた次の日に親友と電話をして、その翌週に行こうと決まった弾丸旅。(笑)
急に決まった旅行だとは思えないほど、とっても充実して癒された旅だった。
綺麗な海に初めて見る沢山の景色に、休日家に籠ってYouTubeを観ていた時間はもったいなかったなぁ。
もっと沢山の景色を見て、沢山の経験をするべきだなぁと思った。
提案してくれた親友には感謝してもしきれない。

そんな親友が、最近できた大阪にいる彼氏を紹介してくれた。
彼は私が東京まで帰ることを知って、東京までの新幹線の切符を取ってくれた。
おそらく買い方も事前に調べてくれていた。
私の帰りのことまで考えてくれている優しさに、『あぁ、大丈夫だ。』って思ったし、雰囲気も朗らかだった。
最後2人並んでいる姿が幸せそうでほっこり。
(親友はまだ緊張しているかんじがしたけど笑)

ホクホクとした気持ちになって、ポーッと乗り場まで歩いた。

『なんか、良いなぁ。』

親友の幸せは、やっぱり良いものだなぁ。
私も、私が幸せだと思う方へ歩き出さないといけないなぁ。
と思った帰りの東京行き新幹線車内。

帰ってから、不思議と長年悩まされていた肩凝りも解消されていた。
つきものが落ちたような、不思議な旅でした。

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