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2人で生きていく。

今日は当時大学生だった私が、産婦人科で唐突にあなたは妊娠しにくい体ですと告げられたあの日のことを書きたいと思います。


12歳で生理が始まってからずっと生理不順で、ひどい時は半年に1度しか来ない時もありました。

その頃付き合いたいと思っていた彼(現在の旦那さん)に、付き合うなら結婚を前提に。と言われ、10歳上だということもあり、それならきっと早めに子どもも欲しいだろうし、やっぱりちゃんと病院に行っておこうと思ったのでした。

血液検査やホルモン検査の結果、生理不順というだけでなく、排卵もしていなかったのです。

そしてエコーに映ったのは、私の卵巣に生理が始まってから病院で診てもらうまでの10年、ずっと外に出て行くことなく溜まり続けた無数の卵。

それまで何となく自分は妊娠しにくいのではないか、と不安に思っていた私の上に現実という大きな石がズドーンと落ちてきた気がしました。

子どもが欲しいからやはり付き合うのをやめようと言われたら?

そんなことを考えると、私と家族になりたいと言ってくれている人に子どもはのぞめないかもしれないと言うのが怖くて、病院の駐車場から車を出すことも出来ずにしばらく固まってしまいました。

その日のラインのやりとりで私の異変に気付いた彼はすぐ電話をくれました。

夕方会うことになり、

妊娠しにくいと言われたからもしかしたら子供は無理かもしれない。もし子どもが欲しいと思っているなら他の人とお付き合いした方がいい。まだ付き合ってもないし、考え直した方がいいんじゃないかな?

そう伝えると、迷わず彼は

もちろん君との子どもは出来るなら欲しいけど、俺は2人でいれたら十分幸せだからそんなこと気にしなくていい。君と家族になりたい。

そう言って泣く私を抱きしめてくれました。


この時に、こんなに優しい人と出会えた私は幸せだ、この人といつか家族になりたいと強く思い付き合うことに決めました。


その1年半後に彼と結婚して、たくさん泣いたり辛くなることが起こりましたが、

その度に優しく一生懸命支えてくれるこの人と夫婦になれて本当によかった、と心から思います。

私と出会ってくれてありがとう。

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