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先生がいません

GWはいかがお過ごしでしょうか?
学校では4月から1学期が始まり、最初の峠という感じかもしれません。
そんななか、京丹後市では先生がいない状態で新年度がスタートしている学校があります。
子どもたちの教育環境として、本当に良くない状況が起きています。
全国的にも深刻な状況です。詳細はこちらの記事からご覧ください。

学校の先生は京都府が任命し、京丹後市の学校に配属されます。
教員免許を持っている人が、京都府教員採用試験を受けて、採用された人が正規雇用として配置されているのですが、正規の先生だけでは必要な数が足らず、非正規雇用の先生(講師)も任用してきました。
ギリギリのところを補うカタチで講師を雇い、正規の教員とほぼ同じ業務をしてもらっています。

この仕組みにも問題があると僕は思っていますが、文科省や教育委員会はこれまでなかなか変革に踏み込めていませんでした。
去年までは年度途中の産休や病休で長期で休む先生の代わりになる講師が見つからないことが問題でした。
年度途中ではフルタイムを希望する人が少ないから求人がうまくいっていないという見解でした。

しかし、今年は年度当初から欠員が出ています。
京丹後市内で配置されるべき先生のうち6名が未配置です。
1年間まるまる、いるはずの先生がいない。
本来、学校全体のマネジメントをすべき管理職が未配置の分の担任業務などを穴埋めしています。
教育として学校は機能するでしょうか?
本当に危機的な状況です。

学校の先生たちの多くは、昨年までもすでに過労死ラインを越える状況で働いておられます。
その状況でさらに人が減らされる。
これでいちばん被害を被るのは子どもたちです。
先生方はこの状況の中でも少しでも子どもたちに良い教育をするため、自分の生活を後回しにして長時間労働をしています。

それも限界を越えています。
行政や政治がなんとかしないといけないと強く思います。
僕の力不足を痛感します。
子どもたち、学校の先生、保護者の方々に申し訳なく思います。
このことは2年前から訴えてきたことですが、改善されずむしろ悪化して今を迎えています。

4月中旬から、京丹後市教育委員会学校教育課長、関西若手議員の会の堤じゅんた府議会議員、東田まき京丹後市議会議員の紹介で森口とおる府議会議員(京丹後市選出)と課題を共有して京都府教育委員会に対応をお願いして参りました。
府教委の回答は「全力で人員補充にあたります」とのことです。

今までも全力を出してこられた結果が今の状況だと思います。
僕は教職員の労働環境は政党の立場に関係なくすべての人に通じる課題だと考えてきました。
それは、教育が正解のない営みであること、教員はその最前線で正解の精度を高めてもらうことが、教育の質の向上につながると思っています。
そのためには教職員の労働環境は最低限エネルギッシュに子どもと関われるようにしておく必要があります。

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